WordPress、このまま使用していても大丈夫?

現在、世界中で多くのウェブサイトに採用されている代表的なCMS、WordPress
しかし、最近では「将来的に使い続けて大丈夫なのか?」といった不安の声も耳にするようになりました。
そうした懸念が広がる中、なぜWordPressはこれからも安心して使い続けられるのか、その理由について考えてみましょう。

1. WordPressコミュニティでの騒動と現在の信頼性について

オープンソースとして広く支持されてきたWordPressですが、近年、Automattic社のCEOであるMatt Mullenweg氏とホスティング会社WP Engineとの間で起きた問題が話題となっています。この問題はWordPressコミュニティ全体に波紋を広げ、ユーザーの間で懸念が高まっています。

問題の背景
Matt氏は、WP EngineがWordPressコミュニティに対して十分な貢献をしていないと公に批判しました。
この批判を発端に、両者は法的な争いにまで発展。最初はMatt氏の主張に理解を示す声もありましたが、その後の一連の行動が
物議を醸しています。特に注目されたのが、WordPress.orgへのログイン時に「WP Engineとは無関係である」ことを確認する
チェックボックスが追加された点です。
この措置により、WP Engineのサービスを利用しているユーザーから疑問や不満の声が上がりましたが、Matt氏の曖昧な説明が
さらなる混乱を招きました。

コミュニティ内での独裁的な動き
この問題に対する反対意見を持つメンバーが、WordPress公式Slackグループから排除されるという事態も発生しました。
また、Matt氏はX(旧Twitter)で反対意見を持つユーザーを次々とブロック。
この一連の行動は、コミュニティ内で「独裁的」との批判を呼び、WordPressの透明性に対する信頼を揺るがす結果となっています。

ACFプラグイン削除事件
さらに、WP Engineが管理していた人気プラグイン「ACF(Advanced Custom Fields)」がWordPress公式プラグインディレクトリから
削除される事件が発生。
このプラグインは後に「SCF」という名前で再登録されましたが、事実上、WP Engineから権限を剥奪した形となりました。
この事件をきっかけに、WordPressの運営に対する疑念が一部のユーザーの間で広がっています。

2. それでもWordPressを使い続ける理由

こうした状況を受けて、「WordPressを使い続けても大丈夫なのか?」という声が聞かれるようになっています。しかし、WordPressは引き続き安全かつ有用なプラットフォームであると考えています。その理由を以下に挙げます。

  1. コミュニティの力と多様性
    word Pressは世界中の多くの開発者や

    ユーザーによって支えられており、コミュニティの力は依然として強固です。問題が起きたとしても、多くの人々が修正や改善に取り組む仕組みがあるため、長期的な運用には安心感があります。

  2. 豊富な選択肢
    WordPressのエコシステムは非常に広く、プラグインやテーマの選択肢が豊富です。たとえ一部のプラグインに問題があったとしても、代替プラグインを容易に見つけることができます。オープンソースであるため、他のCMSよりも自由度が高く、拡張性に優れています。

     

WordPressを安心して使うために

このような騒動があったとしても、以下のポイントを抑えておけば、引き続きWordPressを安全に運用できます。

セキュリティ対策を徹底する

信頼できるホスティング会社を選び、プラグインやテーマは公式のものを使用するようにしましょう。

プラグインやテーマの更新を怠らない

最新バージョンへのアップデートを心がけることで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。

代替の選択肢を視野に入れる

必要に応じて代替プラグインやテーマを選定する柔軟性を持つことが重要です。